{"created":"2023-03-31T02:21:38.094139+00:00","id":5277,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"079f944f-fa55-47e6-b24f-142610461784"},"_deposit":{"id":"5277","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"5277"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:nied-repo.bosai.go.jp:00005277","sets":[]},"author_link":[],"item_10001_biblio_info_7":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2010-03","bibliographicIssueDateType":"Issued"},"bibliographicIssueNumber":"Suppl.2","bibliographicPageEnd":"1293","bibliographicPageStart":"1293","bibliographicVolumeNumber":"37","bibliographic_titles":[{"bibliographic_title":"理学療法学","bibliographic_titleLang":"ja"}]}]},"item_10001_description_5":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"【目的】足部の評価には体表面からみるものとCTやX線を用いるものに大別される。両者には長所・短所がある。足部障害は軟部組織に由来するものが多く、骨と軟部組織の両方の比較による評価について立位での撮像可能なコンパクトMRIを用い、骨格と足部の軟部組織に焦点をあて、足部形態について明らかにし、三次元的足部形態評価を目的とした。
【方法】対象は成人女性4名(年齢22.0±0.0歳、身長162.5±5.5cm、体重50.8±6.5kg)で、足部に既往がないものとした。体表面から足部形態計測(足長・足幅・舟状骨高)を実施し、フットプリントを採取した。足部形態計測は非荷重位、荷重位で実施し、足長は第2趾から踵骨中央までの直線、足幅は足長に直交する最大幅、舟状骨高は床面から舟状骨までの高さを測定した。フットプリントは荷重位にて採取した。測定と同時期にコンパクトMRIを用いて撮像を行った。コンパクトMRI(MRテクノロジー製)の仕様は0.21T型磁気回路(NEOMAX製:U型2本柱)、共鳴周波数:8.876MHz、ギャップ:150mm、静磁場均一度:35ppmであった。コンパクトMRIの撮影肢位は矢状面について非荷重位、荷重位で行い、前額面にて荷重位で実施した。撮像条件はマルチスライス法にて実施した。足部形態計測結果、およびフットプリントからの指標から足長、足幅、アーチ高率についての指標を算出した。コンパクトMRIの撮像結果について画像処理を行った。画像処理は画像をNMR Imager Application3.7(MRテクノロジー製)で観察し、Adobe Photoshopで画像処理を行った後、Scion Image(Scion corp.製)にて計測を行った。画像処理により、床面から舟状骨までの高さを算出した。矢状面像からは床面から中足骨のなす角度、床面から中足骨の高さ、前額面像からは床面から中足骨の高さを算出した。目安としての足底筋群の筋厚と仮定して、矢状面、前額面それぞれの床面から中足骨の高さを算出した。以上の指標をもとに足部形態について総合的に評価を行った。
【説明と同意】すべての被験者について、書面及び口頭にて本研究の主旨、リスク等、被験者の権利、個人情報の取り扱いを説明し、理解を得た上で書面にて同意を得た。また、本研究は埼玉県立大学倫理委員会の承認を得て実施した。
【結果】コンパクトMRIによる撮像結果については、RFコイルの形状・性能により撮像可能な範囲が限定され、足部内側縦アーチの全容を撮像することは困難であった。また組織の判別については、骨と筋・腱等の軟部組織の判別は可能であったが、各々の細かな判別は困難であった。その上でのアーチ構造の評価では、横アーチでは第2中足骨、第3中足骨が頂点となっており、荷重下では第1~3中足骨が下方へ低下していた。矢状面と前額面の比較では前額面の方が床面から中足骨の高さが低かった。しかしながら、矢状面、前額面ともに第2ないし3中足骨のいずれかが高く、第5中足骨が低いことは被験者間を通じても共通していた。筋厚については、筋以外の軟部組織の判別が困難であった。
【考察】本研究の結果より、細かな組織の同定は困難であるが、足部形態の概容については定性的に評価ができると考えられる。正確性には課題が残るものの、目安としての筋厚をみるのに、前額面上での床面から中足骨の高さが利用できると考える。従来から臨床現場で用いられてきたCTやX線は被曝の問題がある。本研究で用いたコンパクトMRIは低磁場で立位での撮像が可能である。その条件下での撮像で、他の評価法と同様に荷重による変化がみられたことにより、複数の評価法を併用することにより詳細にわたる足部形態の評価が可能になると示唆された。
【理学療法学研究としての意義】本研究で使用したコンパクトMRIは現在、上肢について関節リウマチの評価に臨床応用されている。今後、下肢について荷重下で応用することが可能になれば、被曝することなく、評価を行うことができる。また、軟部組織等の評価が可能になれば、下肢障害についてより詳細に評価を行うことができる。これらの事柄から、本研究は理学療法学においては、より細かな評価方法の開発の一端を担えると考える。コンパクトMRIによって現時点では、足部の概容として筋厚、角度について定性的評価が可能と考えられ、今後、RFコイルの改良による解像度の向上を始めとしたコンパクトMRIの改良を重ねていくことにより、さらに詳細にわたる三次元的足部形態評価が可能になると考えられた。今後、撮像条件等についても検討していきたい。
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